山陰道の無料区間はどこ?2026年版の有料区間との境界と走り方を解説
山陰道を走るときに迷いやすいのが、「どこまで無料で、どこから料金がかかるのか」という点です。山陰道は全線が同じ料金体系ではなく、国土交通省が管理する無料区間とNEXCO西日本が管理する有料区間が混在しています。
さらに、鳥取・島根・山口では未開通区間も残るため、地図だけでは判断しにくいのが実情です。この記事では2026年9月時点の公式情報を基に、無料区間の位置、有料区間との境界、走行前に確認したい注意点を整理します。旅行や長距離ドライブのルート作りにも、そのまま使える内容です。
山陰道の無料区間を2026年時点で確認する

山陰道は鳥取県から島根県、山口県へ延びますが、料金の扱いは一律ではありません。国土交通省の無料区間と、NEXCO西日本の有料区間が途中で切り替わります。
まずは代表的な区間を把握すると、ルート全体が見やすくなります。
| エリア | 主な区間 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| 鳥取県 | 鳥取IC〜はわいIC | 無料 |
| 鳥取県 | 大栄東伯IC〜米子西IC | 無料 |
| 鳥取・島根県境 | 米子西IC〜東出雲IC | 有料 |
| 島根県東部 | 東出雲IC〜松江玉造IC | 無料 |
| 島根県東部 | 松江玉造IC〜出雲IC | 有料 |
未開通区間や江津道路など、別の有料区間も合わせて確認します。
料金の切り替わりで特に覚えておきたい境界は次のとおりです。
- 米子西ICから西は安来道路の有料区間
- 東出雲ICから松江玉造ICまでは無料区間
- 松江玉造ICから西は出雲ICまで有料区間
同じ「E9」の案内でも料金体系は一律ではないため、IC名で区間を判断するのが確実です。
鳥取ICからはわいICまでは無料で走れる
鳥取ICから青谷ICを経て、はわいICまでの山陰道は国土交通省管理の区間です。鳥取市街から湯梨浜方面へ移動するときに利用しやすく、通行料金はかかりません。途中は自動車専用道路なので、一般道と同じ感覚で進入できる車両ばかりではありません。
はわいICから大栄東伯ICは一般道経由になる
2026年9月時点では、はわいICから大栄東伯ICの間を結ぶ北条道路が事業中です。このため山陰道だけで鳥取県を端から端まで連続走行することはできず、途中で国道9号などへ出る必要があります。無料か有料かだけでなく、未開通区間の存在も所要時間に影響します。
大栄東伯ICから米子西ICまでは無料区間
大栄東伯ICから赤碕中山IC、名和IC、淀江ICを経て米子西ICへ向かう区間は、無料で通行できる山陰道です。淀江IC〜米子東ICは2006年に無料化され、米子道路として利用されています。米子西ICが近づくと、その先の安来道路が有料になる点を意識しておきましょう。
米子西ICから東出雲ICは安来道路の有料区間
米子西ICから東出雲ICまでの19.1kmは、NEXCO西日本が管理する山陰道の安来道路です。鳥取県側の無料区間からそのまま西へ進むと有料区間へ入るため、完全無料で移動したい場合は米子西ICまでに一般道へ降りる必要があります。料金は車種や経路で異なります。
東出雲ICから松江玉造ICは無料で通行できる
安来道路を抜けた東出雲ICから松江玉造ICまでは、松江道路の無料区間です。松江市街を横断する移動に便利ですが、西側の松江玉造ICから出雲方面へ進むと再び有料区間へ切り替わります。無料だけで走る場合は、この境界で国道9号へ移るルートを検討します。
出雲ICから石見福光ICまでは無料で連続する
出雲ICから西側は、2025年3月の出雲・湖陵道路と湖陵・多伎道路の開通により、石見福光ICまで約48.9kmが連続しました。この区間は国土交通省が整備する無料の自動車専用道路として利用できます。出雲、多伎、大田、仁摩、温泉津方面への移動がしやすくなっています。
浜田から益田方面にも無料区間が広がっている
浜田道路と浜田・三隅道路に加え、2026年3月28日に石見三隅IC〜遠田ICの三隅・益田道路15.2kmが開通しました。新規開通区間は無料の自動車専用道路です。一方、江津IC〜浜田JCTの江津道路はNEXCO西日本管理の有料区間なので、島根県西部でも料金体系は連続しません。
山陰道を無料中心で走るルートの考え方
無料区間を活用するなら、どこで一般道へ降りるかを先に決めます。国道9号や国道191号と組み合わせるのが現実的です。
鳥取から松江へは米子西ICが大きな境目になる
鳥取方面から西へ向かう場合、米子西ICまでは無料区間を使えます。その先の東出雲ICまでは安来道路が有料なので、料金を抑えるなら米子西IC付近で国道9号へ移る方法があります。ただし市街地の信号や混雑が増えるため、時間と料金のどちらを優先するかで選びます。
無料中心で走るときは次の点を先に決めておくと安心です。
- 有料区間へ入る直前のIC
- 一般道へ降りた後の合流地点
- 休憩や給油をする場所
- 渋滞や通行止め時の代替経路
無料にこだわりすぎず、到着時刻とのバランスを見ることが実用的です。ナビでは「有料道路を使わない」設定だけに任せず、米子西ICや松江玉造ICなど料金区間の境界を経由地として確認すると、意図しない進入を減らせます。
松江から出雲へは松江玉造ICで判断する
東出雲IC〜松江玉造ICは無料ですが、松江玉造IC〜出雲ICはNEXCO西日本の有料区間です。出雲大社や出雲市街へ向かうなら、時間を優先して有料区間を使うか、国道9号へ降りるかを松江玉造IC付近で判断します。休日や観光シーズンは一般道の混雑も考慮しましょう。一般道へ降りれば必ず早くなるわけではないため、所要時間表示と料金の両方を見比べるのが現実的です。
出雲から西は無料区間と一般道を組み合わせる
出雲IC〜石見福光ICは無料で連続しているため、島根県中部の移動では使いやすい区間です。石見福光ICより西は福光・浅利道路が事業中で、連続して山陰道だけを走れる状態ではありません。江津方面へ進む場合は国道9号を使い、開通済み区間へつなぐ形になります。
有料区間の料金とETCを確認する方法
山陰道の有料区間は、区間ごとに固定額を覚えるより、出発前にNEXCO西日本の料金・経路検索で確認するのが確実です。車種や入口、出口、割引条件によって支払額が変わるためです。
NEXCO西日本管理の主な有料区間を把握する
代表的な有料区間は安来道路、松江玉造IC〜出雲IC、江津道路です。NEXCO西日本の事業案内では、安来道路を米子西IC〜東出雲IC、江津道路を江津IC〜浜田JCTとして管理しています。松江玉造IC〜出雲ICもNEXCO管理区間として案内されています。
整理すると判断しやすくなります。
| 有料区間 | 管理 | 無料区間との主な境界 |
|---|---|---|
| 米子西IC〜東出雲IC | NEXCO西日本 | 米子西IC、東出雲IC |
| 松江玉造IC〜出雲IC | NEXCO西日本 | 松江玉造IC、出雲IC |
| 江津IC〜浜田JCT | NEXCO西日本 | 江津IC、浜田JCT |
無料だけで走りたい場合は、この境界をナビの経由地に設定すると誤進入を防ぎやすくなります。
通行料金は公式の料金検索で出発前に調べる
料金はNEXCO西日本の高速料金・ルート検索で出発ICと到着ICを指定して確認できます。普通車、軽自動車など車種でも料金が変わるため、記事や古い料金表の数字だけを頼りにしないことが大切です。ETC割引の条件も利用日や時間帯と合わせて確認しましょう。
無料区間だけでもETCカードが無駄になるわけではない
無料区間では料金徴収がないため、ETCの有無で通行料金は変わりません。ただし旅程の途中で安来道路などの有料区間を使う可能性があるなら、ETCを利用できる状態にしておくと経路変更がしやすくなります。事故や通行止めで予定ルートを変える場合にも柔軟に対応できます。現金利用を予定していても、料金所の運用方法は区間ごとに確認しておくと安心です。
無料区間を走る前に知っておきたい注意点

無料と聞くと一般道路に近い印象を持ちますが、多くの区間は自動車専用道路です。通行できる車両、速度規制、逆走防止、給油場所などは現地の標識と最新の交通情報を確認する必要があります。
自動車専用道路なので通行できない車両がある
国土交通省の開通案内では、無料区間でも歩行者、自転車、125cc以下の原付、軽車両は通行できないと案内されています。125ccを超える二輪車や普通車で走る場合も、入口標識を確認して進入してください。無料であることと、誰でも通れることは別です。
走行前には次の基本事項を確認しておきましょう。
- 入口が自動車専用道路か
- 冬用タイヤやチェーンが必要な状況か
- 通行止めや工事規制が出ていないか
- 燃料残量に余裕があるか
特に冬季は山陰特有の降雪で規制が出ることがあります。対面通行となる暫定2車線区間では、追越しや無理な車線変更を避け、制限速度と車間距離を守ることも重要です。トンネルが連続する区間では、早めのライト点灯と速度変化への注意を意識してください。
ガソリンスタンドや休憩施設は事前確認が必要
山陰道の無料区間には、都市部の高速道路のようにサービスエリアが一定間隔で並んでいるわけではありません。鳥取県内の山陰道については、国土交通省の案内でもガソリンスタンドがない旨が示された区間があります。長距離移動では一般道へ降りる場所を含めて給油計画を立てると安心です。
大雨や大雪では無料区間も通行止めになる
無料区間でも、悪天候時は安全確保のため通行規制が実施されます。鳥取県内では青谷IC〜はわいICや大栄東伯IC〜米子西ICに降雨・降雪時の規制基準が設定されています。島根県でも浜田道路や浜田・三隅道路などで規制情報が発表されるため、出発前に確認しましょう。
今後の開通で無料区間はどう変わるか
山陰道は2026年9月時点でも整備が続いており、開通状況は今後変わります。国土交通省の山陰道ポータルでは全体約380kmのうち、2026年4月1日時点で245kmが開通済みとされています。
鳥取県では北条道路が事業中
はわいIC側と大栄東伯IC側の間をつなぐ北条道路は、延長13.5kmで事業が進められています。完成すれば現在の一般道経由が変わるため、鳥取県内の山陰道ルートはさらに連続しやすくなります。開通時期や接続方法は、国土交通省の最新発表で確認してください。供用開始時は入口や交差点の通行方法が変わる場合があり、直前の案内図も役立ちます。
今後の変化を見るときは、次の3点を追うと分かりやすいです。
- 開通済み区間の延伸
- 事業中区間の開通予定
- IC名称や接続方法の変更
古い地図を固定的に使わず、出発前に更新情報を見ることが重要です。開通直後はカーナビの地図データが追いつかない場合もあるため、道路管理者の案内を優先してください。
島根県では福光・浅利道路などの整備が続く
石見福光ICより西では福光・浅利道路が事業中で、益田周辺でも益田道路や益田西道路の整備が進められています。2026年3月には三隅・益田道路が開通し、無料区間が延びました。今後も開通によって国道9号との使い分けが変わる可能性があります。
山口県にも無料の開通済み区間がある
山口県では萩・三隅道路や長門・俵山道路など、無料の自動車専用道路として開通している山陰道区間があります。一方で大井・萩道路、三隅・長門道路、俵山・豊田道路などは事業中です。山口方面まで長距離で走る場合は、島根県内だけでなく県境以西の開通状況も確認しましょう。目的地が萩や長門なら、国道191号へ戻る地点まで含めてルートを組むと迷いにくくなります。
まとめ
山陰道は「E9」として案内されていても、無料区間と有料区間、さらに未開通区間が混在しています。鳥取県では鳥取IC〜はわいICと大栄東伯IC〜米子西ICが無料で、米子西IC〜東出雲ICは有料です。
島根県では東出雲IC〜松江玉造ICが無料、松江玉造IC〜出雲ICが有料で、出雲IC〜石見福光ICや浜田から益田方面には無料区間が広がっています。完全無料で走るなら、有料区間の直前で一般道へ移る計画が必要です。所要時間を優先する場面では、有料区間も含めて比較すると無理のない行程になります。
出発前にはNEXCO西日本の料金検索と国土交通省の山陰道ポータルで、料金、通行止め、工事、開通状況を確認しましょう。冬や大雨時は規制が変わりやすいため、当日の交通情報まで確認して走ることが大切です。
